【イングリシュ・コロニアル様式 1700年~1780年】
コロニアル様式の中で、ダッチ、フレンチ、スパニシュ、の中に属さない物をすべてイングリシュ・コロニアル様式と呼んでいます。17世紀の終わりにもなると、初期のコロニアル様式とはだいぶ様変わりし、窓のほとんどはサッシに変わり、外壁材はシングル板を使っていたものの、ペンキなどで化粧する事が稀に行われていました。また屋根形状は50度以上の勾配が、38度程度までのだんだん緩やかになり、初期の煙突を郡立させる事はしなくなっています。しかしニューイングランの地方では寒い為、熱効率の観点から中央部に煙突を配置する形態がとられています。
イングリッシュコロニアルは、基本的に17世紀中半頃(ロンドン大火以降)英国でルネッサンス様式が、クリストファー・レンの手で広く普及され、レンのすすめたルネッサンス様式ということでレネッサンスとまで呼ばれたスタイルが植民地(米国)で広く採用されたものです。イングリシュ・コロニアル様式の典型的な形として、ソルトボックス型式とケープコッド形式があります。
≪ソルトボックス形式≫
前面が2階で背面に平屋を持った平面となっていて、住宅の裏手部分に差し掛け屋根を増築していくことで、床面積を拡大していった。17世紀の終わり頃までには、この形式(スタイル)があまりにも標準的となっていたため、変化をつけるため、一体的な長い傾斜屋根を意図的に設計して造る様になっていった。ドーマー屋根はついていない形が基本系です。ソルトボックスと言うように、塩を入れる箱の似ていることから、この様な名前がつけられました。
≪ケープコッド形式≫
ケープコッドと言う岬の名前で、この地方に多く建てられたことからこの様な名前で呼ばれております。形状的にはソルトボックス形式の背面が伸びた形ではなく、左右対称の切りずまで、一部又は全体的に2階建てとなっています。
