【シャトーエスク スタイル (1885-1910)】
シャトーエスク様式は、15世紀後期のフランスゴシック様式と16世紀イタリアンルネッサンスとが合体したフランスの宮廷様式です。この様式は急勾配の寄棟屋根や華麗な屋根飾りなどがデザインの特色で、ゴシック様式と共通した内容を多数持っていす。大きな屋根裏空間の採光のために、ルーフドーマー窓やウォールドーマー窓が設けられ、それらのドーマー窓によって華やかな屋根の形態が作られています。また、屋根から突き出している煙突は、この住宅のなかに設けられている暖炉の数を外部から知ることの出来るシンボルとして、住宅の高級な程度を示すものと考えられていたことから、煙突の装飾は非常に重視されました。一方、煙突はそこからすきだす火の粉が火災の原因になったことから、古くから屋根面からの高さが法律的に決められていた。そのため、煙突自体が視覚的に目だっていたことも、住宅のデザインの重要な要素とされた理由です。
