【南部 スタイル (1715-1780)】
アメリカ南部は、植民地時代の最初の時代からタバコ栽培など、ヨーロッパの嗜好品需要に応える形で経済的な利益を求めて人々が集まり、プランテーション経営で大きな利益をあげました。そのため、南部に建設されたジョージアン様式の建築物の中には豪華な石造、レンガ造りなど組石造建築が多く見られます。南部のジョージアン様式では、軒蛇腹の歯型刳型(デンティル)や窓の額縁(アーキトレイプ)、玄関の欄間(トランザム)などの縁枠(トリム)材のディティールに手の込んだモールディングを採用するものが多い。
英国からの入植達は、バージニア州に最も早く、集中的に街つくりが行われ、ウィリアムズバーグはその代表的な町です。ウィリアムズバーグは南部戦争で廃墟に帰したが、その後、ロックフェラーが、世界恐慌後の復興として、昔のままの姿に、現代的な意味ではテーマパーク的に、昔のままの生活まで復刻した町づくりを行いました。ここには昭和天皇の宿泊したウィリアムズバーグインという美しいホテルがあります。この都市に入ると、当時のままの姿にふれることができ、懐かしさを感じます。もうひとつの代表的な都市が、チャールストン(サウスキャロライナ州)であります。全米でニューオリンズ、サンフランシスコに次いで、第3番目の人気を誇るこの町は、亜熱帯のもつおだやかなリゾート地の雰囲気と、周囲に優れたプランテーションを抱えていたことで、米国が英国の植民地時代、英国の直轄領として経済的に大きな役割を担っていました。そのためジョージアン様式の代表的建築物も多く残っています。
