このアパートメントの特徴として、立体的なエクステリアは施工されておりませんが、平面的なエクステリア(サイドウォーク)と植物の配置が、洗練された外部空間を創造ています。
もし、この外部空間に何の手も加えず、無機質なブロックの様なもののみで、造られていたらどうだったでしょうか? 100年以上もこのアパートメントは、何世代にも渡って住人達に愛され、住み続けようと思われたでしょうか? きっと取り壊されていたでしょう。
欧米諸国の住宅感は、日本の住宅に対する観念と根本的に違っており、30年~40年で取り壊し、新しい住宅を造ると言ったスタンスは持っていません。
そのため、自分の家のデザインや外壁は、永い年月、他人の窓から見える風景として、不快感を持たれる様な事のない様に、造られて来ています。
即ち、自分の家の外壁は他人様のものであり、他人様の外壁は自分達のためにあると言う事です。これが一つも住宅地が継続し、熟成していくための、一つのモラルにもなってきました。
エクステリア、庭園もしかりです。住宅の寿命に見合った、視覚的寿命の長いエクステリア(庭園)造りがされて来ました。もっと簡潔に言うならば、自分の家は、なかなか自分家の窓からは見えないので、せめてエクステリアや庭園だけは、自分の家の窓から見て楽しもうと言う庶民の知恵ですね





